軽SUVとコンパクトSUVの中で唯一無二のクロカン性能を誇る、ジムニーとジムニーシエラ。しかしこの2車種は、ベースボディが軽自動車で2ドアのジムニーということから、2人以上の家族や友人で使うには少々狭く、使い勝手が良いとはいいがたい部分もあります。
そこで今回は、A・BセグメントのコンパクトSUVの中で、一定レベル以上の悪路走破性を期待できる、最低地上高が170㎜以上の4WDで、悪路や雪道の走破性をサポートする機能を備えた5車種について、オフロードまたは、雪道を実走する動画を紹介します。
ラリースト川名賢がオンとオフで試した! エクリプス クロス ディーゼル
トヨタライズ スノーアタック!(北海道新雪突入)「TOYOTA RAIZE SNOW ATTACK」
日産エクストレイル ブラックエクストリーマーX:オンとオフでの先進的な走破性を検証
スズキ エスクード PV
SUBARU XV Symmetrical AWD
ラリースト川名賢がオンとオフで試した! エクリプス クロス ディーゼル
かつて「4WDの三菱」と呼ばれ、海外のラリーフィールドでも活躍したエボリューションモデルのDNAを持つエクリプスクロス。期待のオフロード性能をかなりハードな状況で試している動画があったので、ご紹介します。
エクリプスクロスには、三菱が誇る最新の4WD制御「S-AWC」が搭載され、オンオフを問わず、安全快適に走行できることが特徴です。また、最低地上高もクロスオーバーSUVとして必要な、175mmを確保しています。しかし、今回のような厳しい条件になると勝手が違い、ドライバーの川名さんは、その都度路面状況に合わせて電子制御デバイスのスイッチをON・OFFしながら走らせていました。オフロードの走り方の参考なる動画でした。
トヨタライズ スノーアタック!(北海道新雪突入)「TOYOTA RAIZE SNOW ATTACK」
ダイハツロッキーと同じ4WD電子制御「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載したトヨタライズ。発進時や滑りやすい路面の走行時には、車両と路面の接地状況に応じて最適なトルク配分を後輪に伝達します。滑りやすい路面のコーナリングでは、駆動力を配分した後輪の内輪に対しブレーキ協調制御することでトルク配分の左右差を発生させ、安定したコーナリングを実現します。
ライズの最低地上高は185㎜ですが、新雪をかき分けて力強く走るライズが頼もしく感じます。見たところ、スタッドレスタイヤだけの装着で走っているようなので、ダイナミックトルクコントロール4WDの制御が効いていることが確かめられます。もちろん、ドライバーのアクセルコントロールとステアリング操作も見逃せないポイントですね。
日産エクストレイル ブラックエクストリーマーX:オンとオフでの先進的な走破性を検証
「オフロードや雪道に強い」と歴代モデルから評判の高いエクストレイルは、現行モデルでも実力を発揮しています。エクストレイルに搭載された「LOCKモード付 ALL MODE 4×4」は、前後輪への駆動力を路面状況に合わせて自動的に配分し、走行安定性を高める4WD機能です。
加えて、セレクトスイッチにより2WDの省燃費走行が可能で、オンオフを問わず道を選ばずに走れます。クロスオーバーSUVのベストセラーモデルとして人気の高いゆえんですね。最低地上高はHV車で200mm、ガソリン車で205mm確保されているので安心です。
スズキ エスクード PV
このモデルからEUのハンガリーから輸入されているエスクードは、かつてほどの販売量もなく少々寂しい状況ですが、このSUVらしいボクシーなデザインが気に入れば、おすすめの1台です。特徴は、軽量ボディにスイフトスポーツと同じ1.4Lターボエンジンの搭載により、ヨーロッパ製のホットハッチのようなスポーティな走りが楽しめることです。
エスクードの最低地上高は、185mmが確保されており、オフロードや雪道の走破性も秀逸です。ALLGRIP AWDとジムニーにも採用されているブレーキLSD、ロックシステムにより、本格的なクロカンモデルに迫る、トップクラスの悪路走破性能を持っています。売れているC-HRやヴェゼルとは違った個性的なSUVが欲しい人におすすめです。
SUBARU XV Symmetrical AWD
悪路走破性が高く抜群の駆動力を持ったSUVといえば、スバル伝統の水平対向エンジンによる低重心とバランスに優れた「スバル シンメトリカルAWD」を搭載した「XV」でしょう。WRCでも活躍してきたインプレッサをベースに、最低地上高をはじめ各部をSUVテイストにチューンアップし、悪路走破性が格段に上がっています。
XVには、4輪の駆動力と制動力を電子制御でコントロールする「X-MODE」が搭載され、オフロードや雪道をグングン進める駆動力を発揮します。気になる最低地上高は、200mmとクロカン4WDに迫る高さです。しかし、車高は1,550㎜となっており、機械式駐車場にも入れる利便性をもっており使いやすさも抜群です。
まとめ
本格クロカンSUV「ジムニー」と共に語るに相応しいと思われる、オフロードと雪道の走破性を持ったコンパクトなSUV5車種を、実走動画と共にご紹介しました。林道の走行やキャンプ地などでは、思ったよりも路面があれているところもあり、スタックする車もあるようです。オフロードや雪道ぐらい難なくこなせるクロスオーバーSUVを選んで、安全に出かけましょう。

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