ヤリスとフィットで迷った時、私が参考にした5つの比較動画

2020年初頭に発売開始されたコンパクトカー、ヤリスとフィット。ライバル関係にあるこの2台を購入検討して迷われる方もいるのではないでしょうか？　実はこの2台、比べてみると「同じサイズ感でHV車がある」こと以外は、それぞれポイントごとに違いがあります。

トヨタヤリス（ヴィッツから名称変更）とホンダフィット、「日本を代表するコンパクトカー」と紹介しているのは、島下泰久氏です。この比較動画では、島下氏がヤリスハイブリッドとフィットハイブリッド（e:HEV）を比較試乗しています。

冒頭、島下氏のコメントにもあるとおり、2台の車は同じセグメントでありながら、顔つきからして全く違うデザインコンセプトで作られた印象です。動画を見ていくと、ハイブリッドは同じ2モーターでもパワーの取り出し方が異なるそうです。また、燃費やドライブフィールにも大きな違いがあるようでした。

「ハンターチャンネル/Hunter channel」から、ヤリスとフィットの2台をそれぞれ評価した比較動画です。同一クラスで比較となる2台ですが、コンセプトの違いだけでなく、装備から快適性、運転のしやすさにまで違いが感じられました。2台のグレードには大きな差があったようですが、比較されていたポイントは、概ねグレードの違いで差が生じる部分ではなかったと思います。私はこの動画について、客観的な評価として見ることができました。

コンパクトカーのヤリスとフィットを比較するうえで、燃費比較は避けて通れない評価ポイントのひとつだと思います。特に燃費性能の高さを期待する「ハイブリッド」モデルは、ヤリス・フィットいずれも、トヨタとホンダがそれぞれに力を注いで開発した車、という印象です。

今回の動画では、長距離ドライブをモータージャーナリストの河口まなぶ氏、自動車研究家の山本シンヤ氏のが、ヤリスハイブリッドとフィットe:HEVを乗り換えながら、房総半島を周遊するルートで燃費を測定し比較しており、驚く結果と差がついたようです。結果と合わせ、次の動画のガソリン車の燃費比較に続きます。

前出のヤリス・フィットのハイブリッドモデル対決に続き、ガソリン車の燃費比較の動画もご紹介します。2台のガソリンエンジンは、排気量以外にもシリンダーの数やCVTシステムの違いなどがあるようです。

たとえば、フィットでは、1.3L直4ガソリン＋CVTの搭載ですが、ヤリスには、1.5L直3ガソリン＋Direct Shift‐CVTが搭載されており、走りや燃費にも違いが生じる予想でした。対決の結果は、ハイブリッドモデルの燃費比較以上に驚く内容でした、経過も含め、動画でお楽しみ下さい。

ヤリスとフィットのハイブリッドモデルは、今回、どちらも2モーター仕様のハイブリッドになりますが、パワートレインのレイアウトは、全く異なるそうです。文字通りエンジンとモーターの動力を組み合わせて作動するヤリスに対し、フィットは、高速道路での定速走行以外は、シリーズハイブリッド同様にモーター駆動のみで走行するそうです。

清水和夫氏の試乗の総括では、2つの車を比較した結果として、万能向けで快適性にも優れたフィットに、わずかながら「優勢」としています。清水氏自身は、プライベータ―として参加するラリー用に、新車のヤリスを自費で購入しているそうですから、客観的な評価として見ることができると思いました。

さまざまな角度から比較して見ると、ヤリスとフィットの違いは明らかで、それぞれの豊かな個性として、どちらも優れた車だと思いました。あまりにも違いがあり、ガソリン車とハイブリッド車の違いも大きいと思います。

なお、今回は適切な動画が無かったのですが、4WDのシステムでは、フィットのe:HEVとフルタイム4WDの組み合わせが秀逸ということを、清水和夫氏が別の動画でコメントされていました。購入される方も2台をぜひ試乗して比較されると良いと思います。